こんにちは!
積ん読を消化しようとしてkindleを見ていたら本が増えていました。かりんとです。
このウマおん!ではウマ娘の楽曲を様々な視点から見ていきます!
本日ピックアップする曲は
硝子のエトワールです!
それではLet’s GO!
Section1 ~概要~
硝子のエトワールはWINNING LIVE 04 に収録されているメジロアルダンさんのソロ曲ですね!
全体的にしっとりとした曲調で儚げな感じがするメジロアルダンさんっぽい良い曲…
それだけだと思ってませんか?
しっとりとして儚さを感じる曲…確かにそうなのですがこの曲ちゃんと聴けば聴くほどこれほど熱さ、覚悟の強さを表した曲があっただろうか?と様々な思いを巡らすことができるすごい曲なのです。
今回はこの硝子のエトワールを歌詞と、編曲の面から解説させて頂きたいと思います!
鳥肌間違いなし。
Section2 ~歌詞~
普段僕はあまり歌詞の方面から曲を語ることはないのですが、今回この曲に関しては歌詞について扱ってみたいと思います。
というのもこの歌詞が後でお話する編曲にも関わってくるのです。
というよりも歌詞に則した編曲がこの曲では出来ているといったほうが正確かもしれません。
あくまで解釈の一つだと考えてください。
まず、曲名に入っているエトワール(Étoile)は”星”という意味のフランス語です。
この記事では”星”を主軸に歌詞を紐解いて行きたいと思います。
“星”は古今東西の様々な曲において使われている表現です。希望の象徴や目指すべきゴールを始めとしたプラスの意味を持ったもの、落ちていく等の表現と共に用いることによってマイナスな感情を表すためのもの、大分して使い方が2つあると私は考えていて、この曲は前者に合致するのではないでしょうか。
ですが!
殊、この曲に置いてはそれだけにはとどまらず、違った意味も持った表現になっています。
それがよくわかるのは1番を飛び越して2番から出てくるこの表現
星より光る
これ初めて出てきたとき本当に驚きました。予想を裏切られたというかなんというか。
1番では”空より高く”などの星を目指すような表現が続いていたため僕はこの曲を
”星と自分を並べて儚さと共にゴールに向けて歩む決意を歌う夜の歌”
であると分析していました。
それなのに2番でその星が実はメインではない!ということを提示されたわけです。驚き…
そこでもう一度冷静になって2番の歌詞を見返すと
朝のほとり
であったり
消えゆくエトワール(星)
であったりと
これらが星ではなくその先を目指す表現であることに気付きました。
なるほどなぁ…
それらを踏まえてこんな解釈をこの記事では採用したいと考えます。
星は美しさをもった存在であるが儚さも兼ね備えている。また、同じところを周回し決まったところから動かない”停滞”の象徴でもあり、この曲は”儚さではなく強さと共に星をこえて彗星のように駆け抜ける覚悟を歌った夜明けの歌、朝の歌”である。
という解釈です。
そう考えるとこの曲がプラスの象徴である星を追い越してさらに高みへ、前進する意識と覚悟を感動的に歌い上げるパワー、強さをもった歌詞を持っていると考えることができるのではないでしょうか?
僕が今まで聴いてきた曲の中でもトップレベルで覚悟、熱さが伝わってくる曲だと思います。
儚いだけではないそれが硝子のエトワールなのです。
星ではなく彗星という表現がこれまたステキすぎる….
そしてこれら儚さ(美しさ)と強さの二面性を表現するのに一役買っているのがこれからご説明する編曲です。
Section3 ~編曲の魔法~
ここまで長々と歌詞の説明をしたのはこの曲が構造的に二段階に分かれていることを知って頂きたかったという意図があります。
そして1番で星を主軸に置いたあと2番以降でさらなる高みへという構造は編曲(楽器構成)にも現れていて、それは1番と2番のAメロとBメロを聴き比べていただくとよく分かると思います。
1番ではピアノとアコースティックギターが奏でるなめらかで優しい雰囲気の伴奏になっていますが、2番では八分音符を主体とした刻んだ伴奏と木管楽器の合いの手、そして何よりもトランペットのファンファーレが加わり華やかで前進する力が強い伴奏になっているのではないでしょうか?
このように楽器編成や音の長さを変えることによって1番と2番で全く違った雰囲気に注目して聴くと先ほど解説した歌詞も相まって味わい深く感じてくるのではないでしょうか?
優しさから強さへのシフトを楽器編成、リズム構成、コード展開からも行うこれが編曲の魔法です。
1番より2番、2番より大サビ。楽器を増やすことによる効果は曲のボルテージ、盛り上げのコントロールと密接に関わってきます。
その編曲の魔法は2番のサビが終わっても続き、間奏での木管楽器による優雅なアンサンブルパート、ストリングスアンサンブル、トランペットのファンファーレを経てCメロに突入し曲の上を進行する物語を一気に加速させます。
落ちサビで一回楽器を少なくしてハッとさせるような効果を作るのも編曲テクニックの一つですね。
そして最後の大サビでは全てのパートが合いの手としてではなく和音を形作る楽器としてそれぞれのメロディを奏で、曲の中で1番壮大な空間を作り出しクライマックスを演出します。
壮大だぁ…
すべての楽器を用いたコードを鳴らして壮大な締めくくり方でも良かったと思いますがこの曲では音をどんどん引き算していく終わらせ方を取っています。
これに関しては確信をもって言うことは出来ませんが、壮大に曲を盛り上げてもメジロアルダンさんの優しさはメジロアルダンさんのままであるといった表現をしたかったのではないかなと考えました。
ちょっとこれに関しては妄想しすぎなところがあるかもしれませんね。
まとめ
このように曲の盛り上げ方には楽器の足し算引き算を初めとした編曲が大きく関わってくるということをこの記事では紹介させて頂きました。
とりわけこの硝子のエトワールは歌詞と編曲の連携が素晴らしくよく取れていると感じたので例として挙げさせて頂きましたがこの曲に限らず世の中のほとんどすべての曲に関して同じテクニックが使われています。今後曲を聴く時にはこういった目線で聴いてみるのも良いのではないでしょうか?
ちなみにこの曲僕がウマ娘の楽曲で特に好きな曲挙げてと聞かれたらこの曲を答えることもあるくらいにはこの曲がお気に入りです。
お気に入りの楽曲を聴いて物思いに耽る夜、そんな日もあっていいと思う今日このごろです。
長めの記事でしたがここまで読んでいただきありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう!
ここだけの話ゲームでメジロアルダン持ってません。出てきてほしい…
度し難い…